こんにちは、S&Tの上村です。先日のMET GALA見ました?

相変わらずすごいですね。『2024 MET GALA REPLAY』のリンク貼っておきますね。見ていない人はぜひ。

https://www.vogue.co.jp

せっかくなので少し解説。

世界的に有名なMET GALAですが、それは通称。正式名称は『Costume Institute Gala』です。

その名の通り、MET(メトロポリタン美術館)付属のCostume Institute(メトロポリタン美術館服飾研究所)が毎年開催している展覧会のオープニングを飾るgala(祭典)なんですね。まんまです。(笑)

主催者はUS版『VOGUE』編集長のアナ・ウィンター。

完全招待制のメットガラのチケットは数百~数千万円ともいわれています!!!😮

その売り上げは服飾研究所の活動資金として活用されます。芸術文化としてのファッションを庇護するための一面をもつ、華やかさとアカデミックな目的を併せ持った表裏一体のイベントなんですね。

ここのところよく話題になるハダカみたいなドレスも今回もやっぱり多かったようです。 大切なイベントに裸で参加することを悪夢だという人もいれば、入念に計画した現実だという人もいますが、そこにはそれぞれの思惑があるようです。

しかし、このようなヌードを想起させるような衣服へのこだわりは、どうやら今に始まったことではないようです。初期のネイキットドレスが登場するのは1962年のこと。俳優のキャロル・ベイカーさんが着用し写真撮影に臨みました。

1962年バルマンの透明ドレスを身にまとったキャロル・ベイカーさん

とりわけベイカーさんが64年10月の夜に最新作「大いなる野望」のプレミア上映のためロンドンの「プラザ・シネマ」に到着したとき、透けたバルマンのドレスは注目を集め、ニュースの見出しを飾りました。

その時、イギリスのタブロイド紙デイリー・ミラーは『キャロルはプレミアに登場した。ほとんどトップレスで。実際にトップレスになることなくトップレスに近いドレスを着ている』と書き立てました。

当時は今とはかなり社会の状況も違うので反応が凄かったんでしょうね。容易に想像がつきますね。

しかし、ベイカーさんのヌードに近いドレスは単なる時代の象徴以上のものだった可能性があるようです。

ニューヨーク・タイムズは、ベイカーさんが64年にロンドンのプラザ・シネマで「トップレス」騒ぎを巻き起こすわずか数カ月前、ベイカーさんがスクリーン上でヌードになることをいとわないことから『ハリウッドで最も物議を醸した女性スター』と呼びました。

そして、彼女は『米国映画におけるヌードに関する激論の主要な対象』となっていきます。

ニューヨーク・タイムズへ語ったベイカーさんの発言がカッコいいんですよね。

彼女は『ヌードは今10年以内に映画で受け入れられるようになると信じている。映画でのヌードが国民性をそこなうとは思わない』と語っています。

一歩先ゆく彼女はもはや予言者ですね。

最近のネイキッドドレスの反応なんて単なるゴシップにしか見えませんもんね。😅

その辺はどういう思惑があるのか見る側も考えて見るとまた見えてくるものも違ってくるんでしょうね。

とはいえ単純に楽しんで芸術や文化を保護する役目を持っているセレブたちは偉いと私は思います。

なんかMET GALAでこんなに書くとは思っていなかったのですが…。😅

それにしてもチケットが数百~数千万円って。😓

払えるようになりたいものです。(笑)

それでは皆さん本日も良い1日を。