おはようございます。S&Tの上村です。
アートショップでもお馴染みのアレック・ソスの画集が入荷しました。
この画集ちょっと面白いんです♪(v^_^)v
画集の紹介の前にちょっとアレック・ソスさんについて
おさらいです。
Alec Soth
1969年 アメリカ ミネソタ州 ミネアポリス生まれ
ミネアポリス在住
「オン・ザ・ロード」系アメリカ現代写真を継承し、早くからコンテンポラリーアートの世界で注目を浴びる。
*『オン・ザ・ロード』について。
戦後アメリカ文化のダイナミズムは「路上」にあったのではないだろうか?ロバート・フランク『アメリカ人』、 ウィリアム・クライン『ニューヨーク』のストリート写真は過去のドキュメンタリー写真の既成概念をくつがえし、現代写真のルーツとなった。現実とイメージの関係を問い直したリー・フリードランダー、路上での出 会いの可能性をシークエンス写真で表現したドゥェイン・マイケルズ、ストリートで行きずりの通行人たちを 動的に捉えたゲリー・ウィノグランドなど、「路上」が活気を放っていた 50年代半ばから 80年代までのアメリカを映し出す。
これまで『Sleeping by the Mississippi』(2004)、『Niagara』(2006)、『Songbook』(2015)など25冊の写真集を出版している。
作品はサンフランシスコ現代美術館やヒューストン現代美術館などの美術館に所蔵されている。また、ニューヨークのホイットニービエンナーレ、パリのジュ・ドゥ・ポムなど世界各地で数多くの展覧会を開催している。グッゲンハイム奨励金など多数受賞している。
と華々しい活躍の彼ですが、今回入荷した画集はちょっと面白いです。^ ^
タイトルは『Brighton picture hunt』
んで、著者はというと By Carmen and Alec Sothとなっています。
ん?????とお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。
Carmenってだれ????とお思いの方。心配いりません。
その謎は以下を読めば読めば明らかに!
2010年Brighton Photo Biennaleから招待を受けた時のことです。
作品撮影のためにイギリスを訪問したアレック・ソスさん。
しかし、入国の際、労働ビザを持っていなかった彼は、
入管の職員から渋々入国は許可はされるものの、写真を撮ったら罰金ですよと脅される。
途方に暮れたSothは、当時7歳の娘Carmenの力を借りる…。???
もうお分かりですよね^ ^
そうです!Carmenとはソスの娘さんだったんですね。笑
作品を作るということに全く先入観のない無邪気な視線と、
鬼のように写真に生真面目な感覚が共存する不思議なコラボレーション。
『To People I really did take all these pictures!!!!!!!!!! From Carmen Soth
皆さん、これらの写真を撮ったのは絶対に全て私よ! カルメン・ソスより。』
笑
本当かもしれないし、嘘かもしれないし、半分嘘かもしれないし、
でもひょっとしたら、これら全てがSothの作り話かもしれない写真ストーリー
となっています。
面白い!!!!!
彼の作品はアートショップでご覧になった方はご存知のようにとてもユニークで
そして、とても美しいです。
原画は現在オークションでも300万円前後で取引されることも多く、とても人気の作家です。
そんな彼の画集ですが、今回は残念ながらサインは入っておりません。
しかし、初版限定1000部のレアものとなっています。
出版元ではすでに絶版になっております。
ご興味ある方はご一報を。
アートショップでもお見せできるかもしれませんね。
しゃねげど。
それでは今日も良い1日を。