こんにちは。S&Tの上村です。現在S&Tも参加させていただいているArts Seed Okitamaという地元のイベントが開催されていますが、これだけアートが身近になってきて、またこれだけ見る人が増えている日本ですが、それでも今ひとつ日本の中でアートが一部の人のものとしてしか認められない理由を考えたことがありますか?
たくさんの要因があるとは思いますが、最も単純で最大の理由は「作品を買わない」ということだと私は思います。日本のアートシーンが盛り上がっていると言われて久しいですが、そのうちの半分がポストカード類の売り上げって知ってました?(笑)
日本には世界に誇るべき世界的なアーティストがたくさんいるのにも関わらず、世界のアート市場の売上が6兆3000億円と言われているうち、日本はわずか5%程度の売上しかないんですよ。ちなみに中国は20%を超える売上に到達しています。
アート作品は高級ブランドや高級車以上の価値があるのに本当に残念に思います。
だから私は声を大にして言いたい。『アートを買おう!』と。
というわけで、アートを暮らしに取り入れるメリットをあげてみました。
アートを家に飾るということは、美術館やギャラリーで鑑賞するのとは違った特別な関係がアート作品との間に生まれます。自分がなぜその作品を選んだのかを考えた時に、『なんだかわからないけれどとにかく気になる』ということがあるかもしれません。それはもしかしたら幼少期の体験からくるものかもしれません。そうやって作品を考える時間こそが実は自分と向き合うことになっていて、それが新たな自分の発見につながったりもするんです。もちろん、美意識や審美眼も育ちますよ。
またお気に入りのアートを飾ることで、人を家に招きたくなります。アートが一つあるだけで部屋の雰囲気が変わるだけでなく、そのアートがきっかけでコミュニケーションが広がるなんてことも珍しいことではありません。
最近ではビジネスの場でもアートがクローズアップされていて、「実力のあるアーティストの作品を見れば、時代の先を読むことができる」という人もいるくらいです。できるビジネスマンはアートもわかるというのが現在の常識です。
そのほかにも子供の想像力が育つ、鬱に良いなど数え切れないほどのメリットがあります。メリットはあげたらきりがないのでこの辺にしておきます。(⌒-⌒; )
また、アートを買うことはアーティストの支援になるということです。
そういう風に考えていくとアートは決して高いものでも手が出ないものでもありませんし、ましてや一部の人のためだけのものでもないんです。
だって皆さん車に『ん百万』かけていらっしゃいませんか?それから比べればアートは大分お買い得だと私は思います。
日本人がもっともっと当たり前のように暮らしの中にアートを取り入れていくようになればいいなぁと願っています。