こんにちは、S&Tの上村です。昨日、毎回新しい作品が入荷するたびに必ずやってくる常連さんとお話ししていた時のこと。現在青森県立美術館で開催中の奈良美智展の図録を見ながら思い出したように絶叫していました。(笑)
なぜか。
実はその方、お若い時にドイツに短期留学していました。前回いらっしゃった時も奈良美智さんの話をしていて家に帰って改めて色々検索しながら見ていたそうです。そこであることに気がつきます。
奈良美智さんもドイツにいたことがありますが、その年代が自分がいた時期とかぶっていたんだそうです。
気になったその方、当時から仲が良く今もお付き合いがある方に連絡したそうです。どうやら奈良さんとその方がお知り合いか聞きたかったようですが…。
すると意外な事実が判明!!!
その方に言われたのが、『何言ってんですか。当時紹介したじゃないですか。話もしてましたよ。』と。😱
ちなみに全く覚えていなかったそうです。
心なしか声が震えていました。(笑)
やらかしましたね。😅
実はこのかた、やらかしたのは今回が初めてではありません。ドイツ留学当時リヒターとの接触の機会もあったようですが全く見向きもしておらずなぜか浮世絵に夢中。(爆笑)
いまだに悔しそうに『あの時声をかけていれば』と言います。
ただ30数年前でもリヒターはそこそこの値段だったのでお金がなかったと自分を納得させることができますが、奈良さんの30数年前は全くの無名。ちゃんと作品を見ていればかなり安かったことでしょう。買えたはずです。今回の方がやらかした感は強いですよね。(笑)
それどころかその時にもしかしたら仲良くなっていたかもと思うと、現代アートのコレクターになった今となってはいくら悔やんでも悔やみきれませんよね。聞いている方は面白い限りですが、本人は心穏やかじゃないことでしょう。その心中お察しします。😅
『浮世絵なんか見てる場合じゃなかった』と独り言のように繰り返していました。
そりゃそうですよね。その方が留学していた当時は芸術はかなり面白い時代。今となっては大御所達がたくさんその辺を歩いていたことでしょう。
色々な教訓がここには詰まっていますね。
いつも言っているように多くの人が目をつけているものは大抵すでに高くなっています。しっかり作品を見て、その作家を応援するつもりでコレクションするとわらしべ長者みたいなことになるかもしれませんね。
ま、お金に目が眩んでは作品を見る目も曇りますが…。😓
さらにその方S&Tでも何度もやらかしています。ホックニーとか…。
これ以上言うと可哀想なので書きませんがまだまだ出てきます。失敗エピソードを語らせたら日本一かもしれませんね。(笑)
その後も付箋をたくさんつけた自分で持ってきたSBIオークションのカタログを見ながら結果を見て悲鳴を上げていました。(爆笑)
なんでS&Tで見るのか分かりませんが。😅
面白いので良しとしましょう!(笑)
悔やんでも悔やみきれないという言葉がピッタリですね。
ちなみに今回のブログはご本人の許可を得て書いています。😆
皆さんはこのかたを反面教師として、しっかり自分の目で判断して作品を選んで下さいね。
そして20年後、30年後、あの時の自分を褒められるコレクションして下さいね。
S&Tでも時々作品を見て『なんだそれ?』と不思議な顔して帰る方がいますが、その方なんかは気をつけた方がいいですね。(笑)
全てはご本人次第ですが。
何か気になる方はS&Tへいますぐご連絡下さいね。
それでは皆さん本日も良い1日を。