こんにちはS&Tの上村です。そう言えば、15日に開催される予定だったアイウェイウェイの個展が事実上キャンセルされましたね。

キャンセルの理由はアイがX(旧ツイッター)で投稿した発言。それがこちら。

『ユダヤ人迫害をめぐる罪の意識は、時にアラブ世界への対応で埋め合わされてきた。ユダヤ人コミュニティは、金融面でも、文化面でも、メディアへの影響力という点でも、アメリカで大きな存在感を示し続けており、イスラエルへの年間30億ドル(約4500億円)の援助パッケージは、アメリカがこれまでに行った投資の中で最も価値のあるものの1つだと何十年も喧伝されている』

開催予定だったロンドンのリッソン・ギャラリーは声明でこう述べています。

『アイ・ウェイウェイがSNSに投稿したコメントについて多面的な話し合いを持った結果、彼の新作を発表するのに適切な時期ではないとの結論に至りました。イスラエルおよびパレスチナの領土や、国際社会における悲劇的な苦難を終わらせることに全力を注ぐべきときに、反ユダヤ主義あるいはイスラム嫌悪とみなされるような議論をする余地はありません。アイ・ウェイウェイは表現の自由を支持し、抑圧された人々を擁護する活動に力を注いでいることで知られています。私たちは、そんな彼との長年の関係を尊重し、大切にしています』

つい先日もイーロン・マスクがXで反ユダヤ主義とされる投稿をしたとして大騒ぎになっていましたね。

なんだかんだ言われていますが未だにXの影響力は絶大ですね。😅

これに対してアイも声明を出しています。

『私の考えでは、たとえ正しくないものであっても、あらゆる種類の意見が表明されるべきで、むしろ間違った意見は大事だ。もし、表現の自由が同じような意見に限定されるなら、それは表現を牢に閉じ込めるようなものだ。言論の自由とは、異なる声、我われとは異なる声を包摂することだが、端的に言えば、我われはこれまで表現の自由がある社会ではなく、言論が尊重されない社会で生きてきた。言論を統制する者にとって、個人の言論は重要ではなく、受け入れられるものでもない』

そしてこう続けています。

『何千、何万という展示会がまだ行われているのだから、展示会が1つ中止になったことはまったく重要ではないし、私が存在するかどうかも重要なことではない。なぜなら、人は暗闇を好まず、必ず誰かが光を求め、光が人生にもたらす喜びを求めるからだ』

実にアイらしい声明ですね。

いろんな意見があると思いますがこうやって意見を交わしながらより良い社会は作られていくのではないかと思います。私はそうであって欲しい。

無力だからと思考をやめてしまったらその時点で終わってしまいます。

アイはアートでそれを表現しているわけですが、アートの影響力は果てしなく大きいですよね。

皆さんはこの問題どう思いますか?

たまにはそんな話をしにS&Tへお越し下さい。

それでは皆さん本日も良いI日を。