こんにちはS&Tの上村です。ついに例の日本初の作品を額装に出しました。お披露目までもう少し時間がかかりますので楽しみにお待ち下さいね。😄

そして、『本とアート』展は本日を入れていよいよあと4日で終了です。まだの方はぜひ足を運んで下さいね。今回の展示はこれを逃すと中々見ることができない展示となっているのでぜひ来て欲しいなと思います。

週末の石塚さん在廊予定のスケジュールもわかりました。11日(土)は14時から、最終日12日(日)は12時から在廊予定です。お茶飲みがてらぜひ👍

さて、National Museum of Women in the Arts(NMWA)が10月21日にリニューアルオープンしましたね。

6500万ドル(約97億円)を投じた改装だったそうで、空間を分断していた柱を取り払い、軽やかで開放的なスペースを生み出し、スロープの追加など、目立たないが重要な変更によってアクセシビリティも大きく向上しているそうです。さらに、約418平方メートルの新たなスペースが創出され、以前よりも大型作品の展示がしやすくなったんだそうですよ。

名前の通りこの美術館には、歴史を通じて女性が直面してきた困難を思い起こさせる展示物がたくさんあります。

もちろん美術館に並ぶ女性作家の作品がいかに少ないかを訴えるゲリラ・ガールズのポスターもあります。S&Tでもお馴染みですね。

新しくなったNMWAでは、全体として焦点が当てられているのは「自由」であり、今日のアメリカで女性であることの危険性を前面に打ち出した作品はほとんどないのが残念だという意見もあります。また、ここにトランスジェンダー女性の作品が全く見当たらなく、その結果として、女性性に関する視点が偏ったものになってしまっているという意見も。

S&Tでもオススメのマルティーヌ・グティエレスの作品などがないのは残念ですよね。

ただ、1981年に設立された当時、NMWAの展示アーティストの多くは今ほど名が知られていませんでした。しかし、現在NMWAを訪れると、ここがどれほど多くの傑作を人々に紹介してきたのかを再確認できます。それは一つの成果と言えるでしょう。同時に気付かされるのは、美術史の中で依然として過小評価されている作家がいかに多いかということです。

S&Tでは特に意識したわけではありませんが女性アーティストやトランスジェンダーのアーティストの作品を多数取り扱っていますが、やはりまだまだ過小評価されているのは感じています。価格やお客さんの反応でもそうですよね。😓

しかし、それらは徐々に是正され、これからもっと正当に評価されていくことでしょう。

新しくなったばかりのNMWAにはこれからの活動に期待したいところです。そんな役目を負った美術館だと私は思います。

ワシントンDCに行かれる際はぜひこのNMWAに足を運んでみて下さい。

もちろん最近ご紹介したメイ・スティーブンスの作品もNMWAでも展示されていますが、日本でこの名前を知っている方はごくわずか。

そんなアーティストをS&Tでもどんどんご紹介していきますよ。お楽しみに。

ネタバレですが、実は額装に出しているのはこのメイの作品なんですね。

期待が高まっちゃったでしょう。(笑)

そんな話も今週は『本とアート』展の会場でしましょうね。そこにもそんな女性の問題を訴えるアーティストのものもチラホラ出品されています。

それでは皆さん本日も良いI日を。