こんにちはS&Tの上村です。ブログでも書いていましたが、狙っていた作品があと少し及ばず価格の都合で入手できませんでした。皆さんにお見せしたかった。かなり残念です。😓
とは言いながら現在も別の作品を交渉中です。(笑)
本当は素晴らしいものは全部入れてお見せしたいのですが際限なくというわけにもいかず厳選しているところです。
今年のイベントは現在開催中の『本とアート』展で終わりですが、年末年始にS&Tへお越しのお客様に楽しんでもらえるように並行して作品をかき集めているんですよね。
お楽しみに。
額装の方は出来上がってきましたが、これも実にいい。シートの状態でご覧いただいた方もいるかもしれませんが、額に入ると全く違った印象になります。
何年やっても何度見ても額って大事ですね。
作品が全く別物になっちゃいます。
ご存知の通り山形の額屋さんが潰れて頼めなくなっていたので、現在S&Tではちょっと面倒なんですが遠くの別の額屋さんに頼んでいます。ここが本当に素晴らしい。痒いところに手が届くと言いますか、細やかに対応していただけます。
最初はなぜか海外のギャラリーに紹介してもらったんですよ。
ちょっとした逆輸入?(笑)
大きい作品を頼んでも見た目は同じでも持った時の歪みなんかが全くないんですよね。
今の所中々これを超える額屋さんはないかなと思っています。近くにあればいいんですがこればかりは仕方ありませんね。
ちょっと他の額よりも高めかもしれませんが皆さんも額はケチらない方が良いですよ。これは言葉では決してわからないと思いますのでうちに来た時に実物をご覧いただきながら説明しますね。
それもアートコレクションでは大切なこと。
作品ばかりではなくそんな話もしているとやっぱり時間がいくらあっても足りませんよね。😅
それじゃ皆さん長くなっちゃいます。納得です。私もたくさん喋るので。(笑)
ですのでS&Tへいらっしゃる時はたっぷりお時間とって来て下さいね。
『本とアート』展は2回目の週末を迎えますがたくさんの皆さんのご来場お待ちしております。私も準備万端で待機していますね。
というわけで本日の1品です。
ソフィ・カルは1953年フランス・パリ生まれのアーティストです。
彼女は、写真、ビデオ、フィルム、書籍、テキスト、パフォーマンスなどの媒体を使い、社会学的、自伝的な調査を進めています。彼女の作品は、しばしば覗き見、監視、個人的な語りの要素を取り入れ、愛、親密さ、暴力、死の本質を探求しています。彼女の作品の多くは、文章と写真を並列させ、真実と虚構、公的と私的という二項対立に疑問を投げかけています。
彼女は儀式のように厳格なルールに自分の身を置きながら、他人の内面をのぞき見みするような作品をつくります。たとえば、その日最初に会った人を尾行し、その行動を盗撮。見知らぬ人のヴェネチア旅行までを追跡したこともあります(ヴェネチア組曲,1980年)。
またあるときは、道端で拾ったアドレス帳の住所録ひとつひとつを訪問し、持ち主についての聞き取りを実施。その物語を無断で新聞の連載エッセイとして発表してしまいます。しかし、ストーカーとは少し違って、彼女の興味は追跡しているその人自体ではなく、一般の人、つまり、赤の他人が“街でどう生活しているのか”にあるのです。
“I speak to some people who are dead, but not because I think they hear me. I speak with them because I need to talk to them.”
〜SOPHIE CALLE
『本とアート』展にもいくつか彼女の作品が出品されています。
それでは皆さん本日も良いI日を。