こんにちは。S&Tの上村です。
写真表現もだいぶアートとして定着してきましたが、写真と一口に言ってもかなり多岐にわたるのでジャンルわけが難しいと感じている人も多いことでしょう。約30年前には写真はアートなのか?なんて議論が絶えませんでしたが、現在は表現の一手法としてだいぶ認知されてきていますよね。
また、他のアート作品と比べて写真の場合厄介なのが『町の写真好きの写真家』とか『プロのカメラマン』とか『アーティスト』とか、立ち位置でだいぶ扱いが変わってくるのでその辺も他のアートと比べて難しいと感じている人が多いはずです。現代アートのアンドレアス・グルスキーの写真なんかは3億円するものもあったりします。しかし、未だにコレクターさんの中には写真を敬遠する人が意外に多いんですよ。これは写真の量産性に関係するのだろうと思いますが、私は写真は立派なコレクションたりうるアート作品だと思っています。近年は本当に素晴らしい作品が多くて、私もご紹介しきれないほどです。
ところで皆さんは「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」って知ってますか?
これは写真家のルシール・レイボーズさんと照明家の仲西祐介さんのお二人の2012年の発案で始まった写真祭です。世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催されます。日本でも数少ない国際的な写真祭で、京都がもっとも美しいといわれる春に開催されます。歴史的建造物などに展開されたり、伝統工芸職人や最先端テクノロジーとコラボしたりしていて、想像しただけでカッコいいですね\(^o^)/
そして、そのビジョンが素晴らしいんです。公式HPから抜粋してご紹介しますね。
ビジョン
- KYOTOGRAPHIEは、ひとつの表現媒体であり、芸術的手法である「写真」への理解を深め、その可能性を伝えることを目的としています。
- 国内外の気鋭の写真家による作品の展示を中心として、多くの写真関係者と観客が集い、様々な交流によって、そこから新たな創造性が生まれるような、国際的なプラットフォームの構築を目指しています。
- 会期中は数々の教育プログラムを実施し、子供から大人、アマチュアからプロ写真家まで、写真を通して、芸術や建築、歴史文化などの関連分野にも造詣を深めていただけるよう取り組みます。
- 「観客・アーティスト参加型」「歴史的建造物を活用した斬新な展示デザイン」「国際色豊かな事務局チームによる運営」といった独自性において、京都発信の日本国内における国際的な現代アートイベントとしてのモデルとなることを目指します。
- KYOTOGRAPHIEを通して生まれた交流から、新たなクリエイションやビジネスが生まれること、京都での芸術分野の雇用促進へつながることを希求します。
- 開催地・京都への世界的な注目度を高め、国内外から京都に足を運ぶ理由となる重要な年間行事として定着することを目指します。
本当に素晴らしいですね。
私もこういう仕事がしたいと素直に思います。笑
現在は「TOKYOGRAPHIE(トウキョウグラフィー)」を都内5ヶ所にて開催中です。12月25日(火)までCHANEL NEXUS HALLでやっているジャン=ポール・グード「In Goude we trust!」展はおすすめです。
来年のは「KYOTOGRAPHIE 」は『VIBE』と称して4月13日から開催されます。楽しみですね。
詳しくは公式HPでご覧ください。