おはようございます。S&Tの上村です。

有名アーティストたちは自ずと才能ある方達が集まるようで、たくさんの交流があるのは

周知の事実かと思います。

かつてはアンディ・ウォーホルのファクトリーには今でこそびっくりするような

人たちがひっきりなしに出入りしていましたね。

2009年ごろだったと思いますが、U2のアルバムにジャケット写真が杉本博司さんの

『海景』の写真が使われているのがありますが、この裏話が面白いですね。

ある日、杉本さんが南仏の別荘みたいなところに連れていかれたそうです。

そこにいた何処かで見たことがあるおっちゃんがボノだったそうです。

それはそれで普通はありえないシチュエーションですけどね。(⌒-⌒; )笑

そして、そこでボノに「実は君の海の作品がすごく好きで、この別荘の前に広がっている

地中海を撮ってくれないか」と言われたそうです。

杉本さんは「せっかくだけど、人の注文で撮ったことがないので、それはお断りします」

と答えたそうですが、そこでいろいろなことを話しながら意気投合していって、

作詞作曲にまでかかわるようになってしまったそうです。

そこで断るのも凄いですよね。私なら二つ返事でオッケーですが。

そんな人のところにはそんな話は転がり込んでこないんでしょうね。笑

そこで困ったのがお金の問題だったそうです。

500万枚の売り上げがあると、周りに有象無象のコマーシャルの人がいっぱい現れ、

そういう人たちが入ってくると、友情が壊れてしまう。

そうすると、この写真、著作権はいくらで売るんだというような話になってきてしまいます。

面倒くさいから、それじゃあ、石器時代の物々交換にしようということなったそうです。

んで、ボノは杉本さんのイメージを使ってもいいけど、杉本さんも彼がつくった音楽を自由に

使える権利だけを交換しようとなったそうです。

凄い!

杉本さんによると『現金がまったく動かない美しい話を考えたんです。

資本主義に抗って、税務署も何も関係なく、我々は友達だから交換するんだという。

非常にいい関係だなと思っています。』だそうです。

実は建築家の安藤忠雄さんもボノの家を設計していて、彼も最初『ノーセンキューや』と

断ったそうです。笑

本当に華麗なる面々の交流ですね。

多分、才能のある人達は一流の嗅覚みたいなものを持っていて、それを見分ける能力

が優れているんでしょうね。だから自然と周りにはすごい才能を持った人が集まってくるん

だと思います。

昔から「類は友を呼ぶ」と言いますもんね。

しゃねげど。笑

それでは今日も良い1日を。