おはようございます。S&Tの上村です。
ずっと書きたかったけどご紹介しそびれていた作家がこの方。
ケリー・ジェームス・マーシャル。
2018年5月、サザビーズで、生存しているアフリカ系アメリカンの芸術家としては
過去最高額となる価格で彼の絵が落札されました。
その額なんと!!!!!
約23.4億円 !(◎_◎;)
予想落札額800万ドルを大幅に超える価格で落札されました。
落札したのは、えっらい羽振りの良いアメリカのプロデューサー兼ラッパーの
ショーン・コムズ。
いつも疑問に思うのだが、なんでラッパーはこんなに羽振りが良いのだろうか?
それはさておき、このアメリカの一流セレブが落札したことで彼の絵はさらに高騰して
いくことは間違いないでしょう。
彼はアラバマ州生まれ、ロサンジェルス育ち。その後シカゴに移住しています。
1997年『天才賞』ことマッカーサー・フェローシップで知られるマッカーサー財団に
選ばれて奨学金を受けながら才能を磨きます。イリノイ州立大学では教鞭もとっていました。
そして、今回落札された『Past Time』は、横が4mを超える大きさとかなり大きいんです。
そして、前の所有者が1997年25,000ドルで購入したものでした。
!!!
今回なんと844倍の値がついたわけです。Σ(・□・;)
これまでも何度かこういった例をご紹介してきましたが、これぞアートの醍醐味。
なんとも夢のある話ではありませんか。
でも、作品が良くなければダメですけどね。笑
彼の絵はと~っても平面的です。
そして、黒人を描く方法としてはとっても新しい方法でした。
当然、彼は西洋の中での黒人の歴史と、アメリカの公民権運動、
それから現在までの黒人の置かれている状況をテーマとしています。
そのテーマを表現するのに、人物を真っ黒くベタッと塗る方法を選んだんですね。
背景と比べるとなおさらその黒さが際立ちます。
それでいて絵全体はまとまっているという感じです。
とにかくパッと見のインパクトがある絵なんです。
そして、一瞬でテーマを理解できる、そんな絵です。
目を離せなくなり、グッと引き込まれる作品です。
私、個人的に好きですね。( ◠‿◠ )
一度も取り扱ったことはありませんが、一度ぜひ扱って見たい作家の一人ですね。
日本ではそれほど馴染みのないこの作家ですが、
今後要チェックですね。
しゃねげど。笑
それでは今日も良い1日を。