こんにちは。S&Tの上村です。ここのところバタバタと慌ただしくさせて頂き毎日小さな奇跡が。少し興奮しすぎて不眠気味です。(笑)
色々ありすぎて少し整理してから少しづつご紹介していければと思います。
さて、先日イサム・ノグチ氏が手掛けた彫刻が、アジア系米国人の作品として初めて、ホワイトハウスの芸術コレクションに加わったというニュースがありました。私もイサム・ノグチさんの作品は大好きなので『おーっ!』という感じでした。
ノグチさんはこの作品について、「樹木と地面が交差し、暗示的な根と天蓋(てんがい)の両方の性質を兼ね備える」と形容していたんだそうです。
それに対してのメラニア夫人のコメントが面白かった。
「我が国の最高の芸術の多様性を表すだけでなく、我が国の景観に対するアジア系米国人アーティストの美しい貢献を際立たせている」 ーメラニア夫人
差別主義の大統領の夫人とは思えないコメントですね。最後だから何か良いことをしたかったんですかね。それとも大統領とは不仲だから?(笑)
それについてはあまり多くは言いませんが、今回は中々いいことをしましたね。
ノグチ氏は1920年代にコンスタンティン・ブランクーシの下で彫刻家を志し、40年代になって高く評価されるようになりました。抽象彫刻のほかにも遊園地や庭園の設計、工業デザインなどを手がけ、ガラスのテーブルやランプで有名になりました。
米国人の母と日本人の父をもつノグチさんは、両国間の関係が悪化した時代の中でも、日米の芸術的交流促進に生涯をささげました。
第2次世界大戦中、日系米国人が強制収容された時には自ら志願して収容所に入り、設計の知識を生かして収容所の改善を提案したなんてこともありました。
山形にも彼の作品が見れる場所があります。ご存知の方も多いと思いますが、土門拳記念館の中庭に展示してあります。
土門拳自身の好きな人、尊敬する人を集めた写真集「風貌」の中にはイサム・ノグチの写真が何枚も掲載されています。そのくらいご縁があったんですね。
山形にお越しの際は是非この土門拳記念館もオススメです。土門拳の迫力ある作品の数々に圧倒されますよ。\(^o^)/
そして中庭にひっそり佇むノグチ・イサムの作品もじっくり鑑賞していただければと思います。
コロナで思うようには出歩けませんが、近くにお越しの際は是非足を運んでみて下さいね。あっ!来年の2月までは休館中でした。お間違いないように。😅
http://www.domonken-kinenkan.jp