こんにちは。S&Tの上村です。このコロナの影響で外出が減ったので、ちょうど良いと思い溜まっていた作家の資料や作品をいつもより余計に見ていました。これいいなと思い、どこの作家だろうと見てみるとなぜか結果的にスイスの作家が多かったです。好みなんでしょうかね。(笑)

とうわけで本日はスイス出身のアーティストUwe Wittwer(ウーヴェ・ヴィットワー)のご紹介です。

1954年スイスのチューリッヒ生まれで現在もそこを拠点に活動しています。スイスの最も重要なアーティスト50人にも選ばれている彼ですが、日本ではさほど知られていません。彼の作品は水彩、油彩、インクジェット、ビデオと多岐にわたります。彼の作品に一貫してみられるのは、見るものの見方や期待を心地よく覆し、疑問を投げかけるということです。まずは作品を見てみましょう。

“Drei Frauen” (Three Women), 2008, Inkjet, 227 x 150 cm
“Doppelportrait”, 2007, Aquarell, 180 x 150 cm

彼のすべての作品は意図的な漠然さを示しており、それによってなぜそれを描かれたのかがパッと見の画面からは読み取りにくくなっています。彼の画面は目に見える現実の再現ではなく、私たち自身の観察習慣を問うためのツールです。これは、このインターネット時代にほぼ存在する疑問であり、その結果、「本物」と「偽物」を区別することが困難になっています。したがって、インターネットは、彼の主な情報源の1つでもあります。長い時間をかけて開発されたウィットワーのシリーズは、画像、効果、現実の最も重要な疑問を私たちに投げかけます。

彼は驚くべきことに、この全てを独学で習得しています。

見れば見るほど惹きつけられる作品でした。

機会があれば色々彼の作品を見てみて下さいね。私のオススメです。