こんにちは。S&Tの上村です。私の好きな作家の一人に舟越 桂さんがいます。ご存知の方がほとんどだと思いますが、彼の作品は楠で彫った木彫りの半身像に大理石の目をはめ込むという技法で人物像を作り上げます。彼の作品はとても物静かでそして何かを語りかけてくるようでいつまで見ていても飽きません。一つ家に欲しいですね。

彼はカトリックの家庭に生まれ、彫刻家のロダンに憧れ、また、父親の影響もあって幼い頃から西洋美術や石膏像を見て育ちました。そのため彼の作る人物たちはどこか西洋の宗教的な雰囲気を醸し出しているんですね。

舟越桂『肩で眠る月』1996年 愛知県美術館蔵

彼のプロフィールを簡単にご紹介します。

【舟越桂 Katsura Funakoshi】
1951年岩手県に生まれる。彫刻家。父は同じく彫刻家の舟越保武。1977年に東京芸術大学院彫刻科を修了。同年、函館トラピスト修道院のマリア像を、1979年に逗子カトリック教会のための木彫の聖母子像を制作する。1982年に初めての個展を開催して以降、一貫して楠を素材とし、大理石の眼を嵌め込んだ木彫の半身像を制作・発表し続けている。これまでヴェネツィア・ ビエンナーレ、サンパウロ・ビエンナーレ、ドクメンタIX、シドニー・ビエンナーレなど海外の主要な国際美術展に参加し、国内外で高い評価を得る日本を代表する芸術家である。1995年には第26回中原悌二郎賞優秀賞を、2003年には第33回中原悌二郎賞を受賞。

もともと彫刻家の彼ですが、1987年ごろからは積極的に版画作品にも取り組んでいます。この版画がまたいいんです!!!

『舟越 桂全版画1987〜2002』という本も出ていますのでご興味ある方は是非ご覧下さい。

舟越桂全版画1987-2002

彼の彫刻作品はん千万円が平均ですが、版画作品はエディションも少なめですが非常にお買い得な価格帯で売られています。しかし、非常に人気があるため入手が難しいですね。出てくると結構すぐに売り切れてしまいます。^^;

今回S&Tでは珍しく、この版画集に収められている作品を1点入荷します。

入荷次第おしらせしますが、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせくださいね。\(^o^)/

どんな作品かはお楽しみです。