こんにちは。S&Tの上村です。ブログでもチラッと書きましたが、先日Christie’sでデジタルアートのNFT(Non-Fungible Token、代替不可能なトークン)のオンライン競売で、作品が6934万6250ドル(約75億円)で落札されたのは記憶に新しいところです。

このNFTは突然現れてニュースをにぎわしているように見えますよね。この新しい価値基準はちょっと気になるところです。

中々難しくて一度専門家のレクチャーを受けたいところです。😅

今日はおバカな私でも理解できるようなわかっていることを書いていこうかと思います。

1975年ホイットフィールド・ディフィーとマーティン・ヘルマンというふたりのコンピューター科学者が公開鍵の突破口を開きました。それにより現代暗号理論がもたらされ、オンラインの世界でセキュリティとプライバシーが確保できるようになったんだそうです。

つい最近のように感じていましたが、意外と年数経っているんですね。😅

彼らの発見により、科学者がクリエイティブなツールとして暗号理論を使用する道が開かれました。このようなイノベーションを起こしたひとりが暗号学者のデイヴィッド・チャウムです。彼のアイデアがデジタル通貨を可能にしました。

そして暗号学上のもうひとつのイノベーションであるブロックチェーンと融合したことも、暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のコンセプトが主流となるのを加速させた要因です。

ここからが本題です。

ということは「通貨」として使われる認証可能で固有のビット列に価値があるとみなせるなら、アート作品や楽曲、バスケットボールの名プレーを表す文字列のビットにも価値があるとみなせるはずだというわけです。それがここ最近のニュースを賑わせているNFTが高額でオークションで取引されたというニュースにつながってくるわけです。

ざっくりいうとNFTは音楽や文章、動画、ヴィジュアルアートといったデジタル作品と所有者を固有に結びつける認証コードのようなものと考えれば良いかなと。

なんとなくわかってきましたね。

だからアートに限らず、例えばこんなものも。

エレクトロニックDJの3LAUのオリジナル曲にアクセスできるキーが4億円で落札されたり、NBAの認証済みの12秒の動画のNFTヴァージョンが数十万ドルで販売されていたりします。

なんで?と思うかもしれませんが、NFTの所有者にしか味わえない特権を設定できるというのが付加価値でもあるんですね。

ここまで難しそうなことを書いてきましたが、要するにNFTは、ありふれた物にもっと高いお金を払う価値をもたせようということです。これまでの人類の歴史上の想像力に富んだ企みとなんら変わりがないということですね。

いずれにしろこの新しい価値基準はこれからもっともっと一般的になっていくことでしょう。乗り遅れないためにもしっかりと勉強しておきたいものですね。\(^o^)/

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