こんにちは。S&Tの上村です。毎日ウクライナの様子が報道され本当に見るに堪えない様子です。『なぜそんなことをするのか?』と言ったところで戦争を起こしている人達には理屈は通用しないんでしょうね。(T . T)

そして戦争と言うと必ず問題になってくるのが文化遺産の保護。

当然ウクライナの博物館や美術館でもロシアの襲撃に備え街の文化遺産を守るために地下に隠すなどの措置が取られています。

ロシアによるウクライナ侵攻ではすでに、著名なウクライナ人画家、マリア・プリマチェンコの作品を収蔵した美術館を破壊しました。悲しいことです。😢

プリマチェンコは、パブロ・ピカソとマルク・シャガールの両者から高い評価を受けました。それが破壊されるなんて人類の文化遺産の危機です。戦争は人命だけでなく様々なものを破壊するんですね。破壊のみと言ってもいいでしょう。

そんな文化遺産を守るべく奔走している一人のリビウ国立博物館のイホール・コジャン館長はこう語っています。

「現在我々は、ロシアが居住地域をどのように砲撃するのか分かっている。避難する人々さえも狙われる。彼らはそんなことはしないと請け合っていたが、もう信用できない。だから自分たちの文化資産をきちんと保護する必要がある。何と言っても我が国の宝だから」と。

特別な梱包材がそろうのを待つ時間がほとんどないため、手あたり次第に集めた木材を釘で打ち付けて間に合わせているそうです。中にはバナナの箱も。

間に合わせで梱包された芸術品

単に芸術品や歴史的遺物を確保、保管するだけではそれらを守るのに十分ではないかもしれないということでキエフやハリコフなど敵に包囲された都市から避難させる計画も練られているそうです。

今後世界遺産指定されたリビウ市内の多くの場所も侵攻の標的になるかもしれないとコジャン館長は警鐘を鳴らしています。

あまり好ましい話題ではありませんがこういう問題もあるんだということを少しでも多くの方に知って欲しいなと思います。