こんにちは。S&Tの上村です。栗を使ったスイーツの話題などを見ているともうすぐ秋なんだなぁとしみじみ思いますが、毎日暑くてそんな感じは全くしないですね。(⌒-⌒; )

さて、今年1月に公開された映画『盗まれたカラヴァッジョ』は皆さんご覧になりましたか?

この作品は実際に1969年に起きた未解決のカラヴァッジョの盗難事件を元に推理した映画です。

「キリストの降誕」カラヴァッジョ

実際の事件はカラヴァッジョの「キリストの降誕」(1609年)が、サン・ロレンツォ礼拝堂にありましたが何者かによって1969年に盗まれてしまいます。そして未解決のまま現在に至っています。

この盗難は当初よりマフィアがらみという噂が有り、過去には、1970年スイスの古美術商が多額の金を払い、スイスに渡ったという話もありましたが、盗難が起きてから既に半世紀が過ぎ、絵画の価値が分からない彼らによって破壊されてしまったのでは?という意見が主流となっていました。

しかし!!! 2018年に某マフィアのボスが、実は作品は無事で、海外に隠されていると断言したんだそうです。そこで現在再調査が行われているという事でした。

実はこの絵画2012年のFBIの発表によると、世界で盗難にあった美術品の中で3番目に市場価値が高く、2000万ドル(20億円を超えます!)と言われていました。それが最近市場価値が上がっていて3000万ユーロ(およそ36億円超え!!!)となっているそうです!!!

驚きですね。そりゃFBIが注目するはずです。😲

歴史を紐解くと意外と未解決となっている名画盗難事件というものが数多く見られます。ちなみにちょっと古いデータになりますが、世界で一番高額盗品絵画は1990年ボストンのイサベラ・ガードナー・スチュアート美術館から盗まれたレンブラントの「ガリラヤの海の嵐」なんだそうです。こちらは3億ドルと桁違いです。(⌒-⌒; )

「ガリラヤの海の嵐」レンブラント

『事実は小説よりも奇なり。』と言ったところでしょうか?

体感はまだまだ暑い夏ですが、まもなくやってくる秋の夜長にこんな実際のミステリーに思いを馳せてみるのもアートの楽しみ方の一つですね。