こんにちは。S&Tの上村です。昨日は結局なんだかんだとお休みできませんでした。😅

さて、陽気も良くなり各地でアートイベントや芸術祭が活発になってきていますね。私のところにも色々お誘いがきますが、私の頭を悩ませているのはとにかくエセ芸術家のイベントが多いということ。何でもかんでもいいというわけじゃないんですけどね。💦

つい先日も、とあるイベントの打ち合わせにエセ芸術家を招いてスタッフの勉強会をするという案内が届いていました。最悪でしょう?

もちろんシカトしましたが。(笑)

しかし、これは実は深刻な問題です。シカトするだけで済めば良いのですが、そういうものに限ってメディア戦略や宣伝が上手で大々的に開催しちゃってます。そして何より深刻なのがそれを見てそういうのがアートなんだと思っちゃっている方がいること。(T . T)

見る目を養うために本物のアートを見せようとS&Tでは頑張ってきましたが、これも全て無駄になりそうな勢いです^^;

山形には東北芸術工科大学があります。だからこそ東北の拠点になるような芸術祭を期待したいのですが残念ながら未だないのが現状です。

残念なことに東北で一番アートに疎い県と言わざるをえない。

新潟の越後妻有の大地の芸術祭や宮城のリボーンアートフェスに挟まれて未だ偽物が横行しているのは山形県でアートディーラーを営んでいる私としては非常に恥ずかしい。

ま、地域に根ざしてなんていうことをさらさらいうつもりもありませんが、身近に変なものがたくさんあると不愉快ですよね。(笑)

あくまで私見です。

見る側もその辺をしっかりとわかって欲しいなと思って書いてみました。

しかし、そんな悲観的なことばかりではありません。現在開催中のSUBACO2022は非常に素晴らしい。こういうイベントが大きなムーブメントを起こしてくれないかなと期待しちゃいます。エネルギーに満ち溢れた素晴らしい展示ですよ。今週末まで開催なのでこちらはぜひ足を運んでみて下さいね。

とにかくS&Tでは本物を紹介し続けるのみです。

というわけで本日の1品ですが、本日はちょっと本のご紹介。

ほんきであそぶとせかいはかわる / 森村泰昌

 富山県美術館「森村泰昌のあそぶ美術史 ほんきであそぶとせかいはかわる」展にあわせて刊行されたこの本ですが非常に面白いです。🤗

初めの方に『ひっくりかえす』という章がありますが名画の裏側を紹介しています。モリムラ流あたらしい美術鑑賞の方法を提案したこの本はおすすめです。さすが森村さん!

S&Tでも裏側を見れる作品はできるだけ見てもらうようにしていますがご覧になったことのある方はこの面白さはご存知の通りです。

これは決して普段の美術館やギャラリーではできない体験です。

そんな体験をしたくなったらぜひS&Tへお越しくださいね。本物のアートを裏の裏まで鑑賞して下さい。