こんにちは。S&Tの上村です。昨日の朝はブログを更新して一息つこうかと思っているとすぐ近くに救急車が!!!

ご近所の方でしたが大したことがなくとりあえず良かったです。😌

でもあまりに近いとビックリしますね。ご近所も高齢化が進んできたので気をつけないといけませんね。

さて、皆さんはFelix Gonzalez-Torres(フェリックス・ゴンザレス=トレス)というアーティストはご存知ですか?

彼は1957年キューバ生まれの芸術家です。1996年にエイズによって他界しました。彼のインスタレーション作品は、ポストコロニアル(植民地から独立した後)のアメリカとスペインの歴史を通して、記憶、権威、自由、そして国民のアイデンティティを人々に問いかけています。

“Untitled” (Perfect Lovers), 1987–90. / Felix Gonzalez-Torres

例えば、この『Perfect Lovers』は、ゴンザレス=トレスのパートナーであったロス・レイコックがHIV陽性と診断されたときに生まれた作品であり、隣同士に並べられた二つの時計は、時計の針でもって、二つの“機械的な”心臓の音を表しています。

彼はこの作品についてこう語っています。

「私が2つの時計で作ったこの作品は、私が今までにした中で最も恐ろしいことでした。」と。

よくミニマリストと混同されることがありますが、似て非なるものです。

彼はまた、芸術理論、特にフォーマリズムとミニマリズムに関連する種類の影響を受けませんでした。 「信じられないかもしれませんが、私は正式な問題に大いに夢中になっています。そうです、私のような誰か、つまり「他の人」は正式な問題に対処できます」と彼は1993年にアーティストのティムロリンズに語っています。

ヨーロッパからインポートされた高慢な理論は、当時の一般的な論理とは異なり、彼の芸術の重要性を完全に説明できない場合があります。

また、芸術の自由や同性愛者の権利に対する米国の保守派の取り締まりなど、当時の問題にどのように適用されたか、あるいは適用されなかったかについて率直に語ったため、さまざまな批評家から「政治家」と見なされました。

知れば知るほど非常に面白い作家です。

知らなかった方はぜひこの機会に色々調べてみると彼の作品が魅力的に映ることでしょう。

非常に興味深い作家であることは間違いないです。ここのところまた再注目されています。

現在平野千明展開催していますがこういう若手アーティストが将来こんな風に重要なアーティストになっていってくれると嬉しいですね。

平野千明展は12月11日(土)まで。たくさんの皆さんのご来場お待ちしております。🤗