二人目は湯浅 克俊さん。木版画家の彼の作品はいつも驚きと計算され尽くした美しさが際立っています。今回は『Snow Blink』と『Tokyo2100』の2点展示しておりますが、裏メニューで何点かおいてありますので山田さんか私にお申し付けいただければ出してお見せできるかもしれませんよ。(笑)

Tokyo 2100 / 45cm x 30cm / Water-based woodblock on paper

”Tokyo 2100”
『東京の未来。東京タワーよりも暑くなってしまった空。
 サーモグラフィーをイメージしています。』     ー湯浅

Snow blink / 80cm x 60cm / Oil-based woodcut on paper

2018年の冬、念願だった冬のフィンランドに1ヶ月滞在しました。それまで夏には訪れたことはありましたが、冬に訪れたいとずっと思っていました。それは冬景気がどうしても見たいという理由からでした。12月の初めはまだ雪がありませんでした。ただでさえ日が短いのに、雪がない風景はとても暗いものでした。それから1週間もたたないうちに雪が降りました。一晩であたりは真っ白な世界に変貌を遂げていました。雪は光を反射し、夜も風景を明るくしてくれます。夜中に見るその景色の美しいこと。何の音もないその美しい世界を私は独り占めして歩いています。
そんな情景を作品にしてみました。               ー湯浅

どれも緻密で、これが木版画?と驚いてしまいます。こちらも必見です。