こんにちは。S&Tの上村です。最近Steidl社から出ているジム・ダインの『The Photographs, So Far』という本を買いました。

これはジム・ダインの写真を媒体としたアート作品を、2002年の時点まで一同に集め、その制作手法ごとに通覧できるようにした全4冊のカタログレゾネです。

ジム・ダインは皆さんご存知ですよね。ちょっとわからないという方はこれなら見たことあるのでは?

Two Herts at Sunset / Jim Dine

1935年生まれのアーティストで、ネオ・ダダの代表的なアーティストの1人であり、ポップ・アートの作家でもあります。伝統的な版画の技法に様々なものを組み合わせ独自の技法を生み出します。彼は1960年にハプニング『微笑む労働者』で美術界の賞賛を浴びました。

彼の作品はアメリカで最初のポップアート展覧会の1つと考えられている「New Painting of Common Objects」展に出品されています。そこに出品されている人たちは例えばロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、エド・ルシェ、ウェイン・ティーボーと言った錚々たる顔ぶれでした。

今回買ったのはそんな彼の写真作品のカタログレゾネ。

当たり前ですが、アーティストが撮る写真は写真家の撮るそれとはちょっと違うんですよ。今までも何度もブログで書いていますが、やはりアーティストが作る写真作品は非常に面白いんです。写真は単なる手法の一つであり、絵筆の代わりにあるだけなんです。前述のウォーホル然り、ルシェ然りですね。

この本は世界で最も美しい本を作ると言われているSteidl社からの出版ということもあり、非常に良かったです。😀

皆さんは最近どんな本を買いましたか?

面白いものあればぜひ教えて下さい。アートショップでもそんな話をしましょうね。