こんにちは。S&Tの上村です。昨日アートショップ に参加して頂いている地元の作家さんと少し早めの忘年会をしてきました。いろいろ有意義なお話ができたかなぁと思います。今後アートショップ がどうなっていくのか色々な意味で楽しみです。いつの日かここから世界に羽ばたく作家さんが出てきて懐かしく振り返る日を想像し一人でニヤニヤしちゃいました。\(^o^)/

さて、世界的に評価を受ける日本の写真家の一人に深瀬昌久さんがいます。60年代から日本の写真界の第一線で活躍していましたが、残念ながら1992年に不慮の事故により亡くなってしまいます。そんな彼の写真集『家族』がイギリスの出版社「MACK」から新装版として9月に刊行されました。これを記念したタカ・イシイギャラリー東京ビューイングルームでの3日間限定の特別展示の巡回展が、恵比寿ポストにて現在開催されています。

(c)Masahisa Fukase Archives

この『家族』という写真集は深瀬さんが生前に手がけた最後の1冊でした。写真集の中に半裸の妻を投入するなど、一般的な“家族写真”に相応しくない要素を混入させることによって、伝統的な形式を皮肉ることも目的の1つでした。その家族写真は、一家の栄枯盛衰を残酷なほど克明に記録しています。

彼は生前こんな風に語っています。

「ピントグラスに映った逆さまの一族のだれもが死ぬ。その姿を映し止める写真機は死の記録装置だ」ー深瀬昌久

1人の写真家が記録として残した家族の写真を、皆さんはどんな感情を抱きながら鑑賞しますか?12月8日までだそうです。

深瀬昌久「家族」刊行記念 特別展
期間/11月15日(金)〜12月8日(日)
場所/ポスト(POST)東京都渋谷区恵比寿南 2-10-3
時間/12:00〜20:00
休館日/月曜日