こんにちは。S&Tの上村です。昨日『アートを勉強し始めたばかりなんですけど色々見せていただけるんでしょうか?』と一本のお電話が。恐る恐るお電話していただいたようです。(笑)

S&Tがどんなところか説明させて頂き、事情を色々お伺いすると自分でアート制作をしようと色々学び始めたのはいいが風景や人物画なども見たがなんともつまらないということ。自分でもそれがやりたいのとは違うし、しかし見る場所も山形にはないし知識もないのでどうしようと色々調べていたらS&Tに辿り着いたということでした。

よく辿り着いたねと思わず笑っちゃいましたが、見る場所がないという真剣な訴えはもっともだと思い予約して一度いらっしゃいとお約束しました。

この方の何も知識がなくてもつまらないものをつまらないとはっきりと言える感性は素晴らしいことだと感心しました。名前ばかり追っかけるどこぞの人とは違う。

S&Tではそんな方のご要望にもお応えします。もちろんアートを心から好きだという気持ちが伝われば。(笑)

ビビらず遠慮なくご連絡下さいね。最高の作品をご用意してお待ちしております。

昨日ご案内したすんごい作品もご予約いただいちゃいましたが、まだまだご覧いただけます。SFMOMAにも収蔵されているこの作品は私も欲しかった。正直あまり売れるとも思っていないし、売りたくもなかったのですがやっぱりわかる人にはわかっちゃいます。😅

そんな作品もさりげなく置いてあるのがS&T。だから気づかない人は気づかずに後で『えっ!あれそんなに凄かったの?買っておけば良かった』なんてことになります。

そこはご自分の感性と知識を磨かないと見逃しちゃうかもしれませんね。ちょっとしたいたずら心でわざとそうしているんですよ。(笑)

だから買い逃したからって私を怒らないで下さいね。それはご自分の責任です。

というわけで本日の1品はOri Gershtの作品から。

Time After TimeUntitled 1, 2006 / ORI GERSHT
archival pigment print 
15 3/4 x 11 7/8 inch

ORI GERSHTは1967年にイスラエルのテルアビブで生まれました。写真家でありビデオアーティストです。歴史、記憶、風景の関係を詩的に探求する作品を制作しています。比喩を通して、Gershtは紛争や暴力的な出来事や歴史を視覚的に表現することの難しさを明らかにします。

Gershtの画像は驚くほど美しいです。視聴者は、より暗く、より複雑なテーマに直面する前に視覚的に誘惑され、美しさと暴力の間の強迫的な緊張を表します。

「私は自分自身のエントロピーを非常によく知っています。この努力が運命づけられていることを知って、すべてを整理したいという願望です。 これは私自身の存在についてです—結局、私が秩序を手放すとすぐに、私の人生は死ぬと理解しています。 私のすべての仕事において、何かを保持したいという願望と、何らかの形の永遠の保証を持ちたいという願望と、物事が崩壊しているという認識への一時的な服従との間に緊張関係があります。」
–Ori Gersht

彼の作品はニューヨークのグッゲンハイムを含む多くの主要な機関に収蔵されています。

彼の作品は本当に素晴らしい。おすすめです。

お問い合わせはS&Tまで。