こんにちは。S&Tの上村です。そういえば、ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリーにあるフェルメールの『フルートを持つ女』がフェルメール作ではないと判断されたニュースもありましたね。皆さんご存知ですか?

作品に使われている顔料が粗く挽かれていて、特有の絵肌のきめ細かさが無いというのがその理由だそうです。

研究チームによるとフェルメールの「仲間」によるものということですが…。

ご存知の通りフェルメールは弟子を持たなかったと言われています。そんな彼の「仲間」で、そっくりな絵を描く人って一体誰?

もともと謎多き画家ですが、ますます謎が深まっちゃいましたね。それも芸術の面白さなんですが。

ここのところアートフェアも花盛りですが、話題も衝撃的なニュースがたくさん飛び込んできて毎日ワクワクドキドキしちゃいます。(笑)

芸術は作品だけじゃなくて様々な面で私たちを楽しませてくれます。やっぱりアートはやめられないですね。🤗

というわけで本日の1品です。

Body En Thrall, p116-117 from Indigenous Woman, 2018 / MARTINE GUTIERREZ
Two chromogenic prints
121.9 × 81.3 cm
Edition of 1

S&Tでもお馴染みになってきたMARTINE GUTIERREZの作品から。現在ホイットニー美術館で個展が開催されています。目覚ましい活躍を見せている彼女の作品は今のうちですね。ホイットニー美術館の展示は来年3月までなのでそちらに行く予定のある方はぜひ。

2018年、グティエレスは、ファッションの見開きページ、製品広告、編集者からの手紙を満載した124ページの雑誌『Indigenous Woman』を制作しました。”マヤ・インディアンの遺産の賞賛、現代のインディジネスのナビゲーション、進化し続けるセルフイメージ “にすべてが捧げられていると、グティエレスは表現しています。グティエレスは、光沢のある雑誌のスタイルと構成を通して、従来の美の理想を覆し、性差別、人種差別、トランスフォビア、その他の偏見がいかに深く我々の文化に埋め込まれているかを明らかにします。この作品群は、第58回ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、世界中で展示されています。

マルティーヌは多彩な活動をしており、先日もマルティーヌがキュレーションしたアーティストの展示会を終えたばかりです。

マルティーヌ・グティエレスは1989年カリフォルニア州バークレー生まれのアーティストです。

彼女の作品は、ジェンダーと美の従来の表現に疑問を投げかけるポップの影響を受けた物語のシーンを作成することによって、アイデンティティの多様性を探求しています。しばしば自分自身をモデルとして使用し、主題と創造者の両方の役割を果たし、ファッション、広告、映画の言語をユーモアと想像力で変え、女性であることが何を意味するのかを問いかけます。

「私の作品は、私が自分自身をどのように見ているのか、または見られたいのかを伝え続けています。それは、社会的構成要素に操作されることなく、私の美しさと性別の表現を検証するために私が見つけた唯一の方法です。」
ーマルティーヌ・グティエレス

彼女の作品は詳細をよく見るとさまざまな違和感に気がつくはず。そしてその色彩は常に美しいんです。

今後の活躍が本当に楽しみなアーティストの一人です。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。

それでは皆さん本日も良い1日を。