こんにちは。S&Tの上村です。本日は平野千明展2回目の週末です。ちょっと時間帯によってはイベントとかぶっているようなのでゆっくりご覧になりたい方は夕方からの方が良いかもしれません。😅

私も出たり入ったりといるのかいないのかわからない状態に本日はなりますので私と話したいという方は明日以降の方が確実ですよ。そんな稀有な人はいないか。(笑)

さて、最近のにわかアートブームのせいでにわかアートファンの日本人はアートの話をしようとするとすぐバンクシーを話題にしたがる人が多くて嫌になっちゃいますが、こういうバンクシーの話題ならいいんじゃないでしょうか?

それがイタリアのミラノ中央駅で昨日から開催されている『バンクシーの世界(World of Banksy)』。

展覧会の目的は、ごく少数の友人しか正体を知らないとされるバンクシーの作品を多くの人に見てもらうことなんだそうです。

展覧会のキュレーターは「彼の作品のほとんどは壊されたり、塗りつぶされたり、盗まれたり、売られたりして、一般の人が直接見ることができなくなっている。」と説明しています。

今回の展示では若いグラフィティアーティストや学生が壁画やシルクスクリーンなど130点以上を制作。「バンクシーが絵を描いた壁、レンガ、コンクリート、道路のしみ、汚れまで再現した」んだそうです。

それはちょっと見てみたいですね。

会場は駅の音が聞こえてくる中で、本物が描かれたストリートの雰囲気を味わえるんだそうですよ。

このキュレーターの方は「バンクシーは基本的に自分が企画した展覧会以外は認めないが、禁止もしない。私たちを止めることはない。おかげで私たちは、少々おこがましいかもしれないが、自分たちの仕事が評価されていると考えることができる。この展覧会によってバンクシーも、メッセージをより広く伝えることができる」といっています。

まさにその通りでバンクシー作品とはこのメッセージこそ真髄であり、作品を所有して楽しむものではないんですけどね。

その辺がわかっていない方が日本人には多い気がします。😅

未だにバンクシーの話題ばかりの日本人たちへの私からのメッセージです。(笑)

というわけで本日の1品です。久々ですね。🙇‍♂️

Concentric Bearings B, 1984 / Vija Celmins
Aquatint, drypoint and mezzotint
44.1 × 37.1 cm
Edition of 35

Vija Celminsは1938年ラトビア生まれのアーティストです。彼女はモノクロームとグレースケールの作品を紙にペイント、描画、印刷し、自然界の複雑な美しさを捉えています。 彼女の主題には、海の波、砂漠の砂丘、星空、繊細なクモの巣などがあり、彼女はそれらを骨の折れるフォトリアリズムでレンダリングします。

彼女はグラファイト、木炭、消しゴムを使用して、見つけた写真や自分で撮った写真を正確に再現しました。彼女は、彼女のプロセスと抽象的な美的関心が彼女のソース資料よりも重要であると言っています。彼女の作品はテートブリテン、サンフランシスコ近代美術館、ルートヴィヒ美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥーセンターなど世界中の名だたるところに収蔵されています。

私も30年前に持っていましたが、今よりだいぶ安かった。10分の1くらいでした。手放さなければよかったとちょっと後悔しています。😅