こんにちは。S&Tの上村です。以前から書いていますが、私個人的に絵のような写真や写真のような絵が大好きです。必然的にゲルハルト・リヒターやアンディ・デンツラーのような作家さんをご紹介することが多くなってしまいます^^;

日本のスーパーリアリズムを代表する作家で上田薫さんという方がいますが、彼の絵も私は大好きです。現在90才だそうです!!!

上田薫『卵にスプーンD』1987

彼がリアルな絵を描き続けていることについて尋ねられた時にインタビューの中でこう言っています。

「本当はリアルじゃないですよ。抽象絵画です。生卵が割れて、中から黄身や白身が落ちている瞬間を描いたシリーズがありますが、そんな瞬間誰にも見えない。しかも、撮影のときは、100個も200個も割って、白身に、窓枠とかいろんなものが映り込むようにしています。シャボン玉やゼリーなどでも同じです。写真を撮るときから作っていて、リアリズムとはすごい違うんですよ。まあ、抽象画でもリアリズムでも、描くときにはどっちでもいいんですが。絵空事っていう言葉がある通り、絵は人間の錯覚を利用したいかさまなんですよ」

なるほどですよね\(^o^)/

ただリアルなだけなら恐らく上田さんの作品もリヒターもデンツラーもこれほど人の心を引きつけることはないでしょう。そういう事も知った上で改めて作品を見るとまた違うものが見えてくるかもしれませんね☺️

だから、最近も相変わらず人気の高いデンツラーの作品や個別にご案内している新規取り扱いの作家さんのお問い合わせが多いのは、個人的には嬉しい限りです。

もしご興味ある方はご遠慮なくいつでもご連絡くださいね。