こんにちは。S&Tの上村です。昨日もたくさんのお客さんがアートを堪能して頂きました。お天気が良くなったからか皆さんウキウキとアート熱が高まっております。中にはまだ足りないのかというほど作品到着するたびにやって来る方も。(笑)

本音を言うと私は少し休みたいのですが、アートのためなら頑張ります。😅

それでも心折れそうな時はあるのですが…。ここでは詳しく言えませんが、ちょっとストレス溜まり気味かも。(T ^ T)

さて、先日アートショップでもお客様と話していて『上村さんのところで薦めているアーティストって女性作家多くないですか?』なんてお話に。ちょうど3月8日が『国際女性デー』で3月は女性史月間として歴史における女性の歩みや貢献に光を当てる期間ということもあり話が盛り上がりました。

国際女性デーは、世界中でジェンダー平等について考える日として定着しつつありますが、残念ながらジェンダー問題のガラパゴスの日本ではまだまだと言う感じです。💧

もちろんそれぞれの国には異なる歴史的・文化的背景があるので一概に問題解決の正解があるわけではないので難しい問題なんですが、それでも女性性を定義するさまざまな規範や基準を問い直し、地球上に数十億人いる女性たちを結びつけているのかを考える機会になるということは素晴らしい日だと思います。

世界の最先端を突き進むアートの世界ではこうした女性性がはらむ複雑さは、昔から頻繁に取り上げられる題材です。そして、アートの世界にもジェンダー問題が存在しているのもまた事実です。

だから作品の価値よりも割と安く感じる作品なんかがあるんじゃないかなと思います。(あくまで私見ですが。)

特に意識したわけではないのですが、そういった理由でたまたまS&Tでお取り扱いする作品が女性作家が多くなっているんじゃないのかという結論にその時は至りました。あまり意識したことはなかったのですが考える良い機会になりました。

もちろん作品が良ければ女性だからとか男性だからとか関係なくS&Tではご紹介し続けますが。(笑)

女性史月間の3月では世界中でたくさん女性をテーマとした展覧会が開催されていますのでこの機会にそんなことを考えながら展示会に足を運んでみてはいかがですか?

今まで見えていなかったものも見えてくるかも?

と言うわけで本日の1品です。

Queer Rage, Girlicious *Like Me, p80 from Indigenous Woman 
2018, printed 2021/ Martine Gutierrez
Chromogenic print mounted on board
107.3 × 71.8 cm

やっぱりジェンダー問題といったらこの人。S&TでもおすすめしているMartine Gutierrezの作品から。ご存知の通り、昨年9月からホイットニー美術館で企画展が開催されています。

マルティーヌ・グティエレスは1989年カリフォルニア州バークレー生まれのアーティストです。

彼女の作品は、ジェンダーと美の従来の表現に疑問を投げかけるポップの影響を受けた物語のシーンを作成することによって、アイデンティティの多様性を探求しています。しばしば自分自身をモデルとして使用し、主題と創造者の両方の役割を果たし、ファッション、広告、映画の言語をユーモアと想像力で変え、女性であることが何を意味するのかを問いかけます。

「私の作品は、私が自分自身をどのように見ているのか、または見られたいのかを伝え続けています。それは、社会的構成要素に操作されることなく、私の美しさと性別の表現を検証するために私が見つけた唯一の方法です。」
ーマルティーヌ・グティエレス

彼女の作品は詳細をよく見るとさまざまな違和感に気がつくはず。そしてその色彩は常に美しいんです。

もちろんお問い合わせはS&Tまで。オススメです。

それでは本日も良い1日を。