こんにちは。S&Tの上村です。
オランダという土地はレンブラントを始めとしてゴッホ、フェルメールなど素晴らしい画家が誕生している土地です。20世紀の作家ではモンドリアンが有名ですよね。ちょっと前にご紹介したルード・ヴァン・エンペルもオランダ出身です。最近、私が好きなアーティストはオランダ出身が多いような気がします。笑

なんでだろうか?と考えてみると、どうやらオランダの教育に秘密がありそうです。

オランダの小学校は4歳から12歳までの8年間一貫教育だそうです。日本の教育はほとんどどこの学校に行ってもカリキュラムは大して差がありませんが、オランダでは統一テストはあるものの、国が指定する教科書などもないため、学校ごとに好きなメソッドを取り入れ、好きなカリキュラムを組んで授業が行われています。

ある学校では動物園への遠足の授業があるとすると、その前後には動物をテーマにした学びが数週間続きます。暮らしの中にあるもので動物を制作する授業があったり、動物が出てくる文字認識や数字、比較などを学べるワークブックをしたり、動物が出てくる動画を観たり、動物の真似をしたりといった具合に授業が進んでいきます。実に楽しそうです。

体験+アート+勉強という具合に全てが一体となっているんですよね。

また、学校にはアートを専門に学んだ先生がいて絵から子どもの心理状態を判断したりとアートセラピー的な要素も盛り込まれています。また、授業の一環として美術館に訪れることも年に何度もあります。

素晴らしいですよね。

学校により違いはあるようですが、アートを通じて学びの機会を広げている学校が多いのがオランダの教育のようです。色鉛筆、クレヨン、スタンプ、ペン、絵の具、グリッターのり、フィンガーペイントなど、絵を描くときに使う道具も多岐にわたり、遊びながら「楽しく体験する」ということが重視されていて、学年が上がるにつれてより専門的になっていくそうです。

アートを通して様々な学びを教える教育なので、人々にとってはアートは生活の一部であり、もちろんアートなんて関係ないという人はあまりいません。

幼い頃からこういう教育を受けていれば当然ですね。日本では何かあれば美術の授業は真っ先に削られますもんね。(⌒-⌒; )

こういう教育が素晴らしいアートを育んでいくのは当然なんだろうと感じました。もちろん全てがそれだけではないと思いますが。

日本の教育ももう少し変わっていけばいいなと切に願います。