こんにちは。S&Tの上村です。どんな仕事でも仕事をしていると色々なトラブルや予想もしていない事が時々起こりますね。アートの世界でももちろんそんな事は日常茶飯事です。残念ながら作家と画廊なんかのトラブルもよく耳にします。(⌒-⌒; )

例えば今年の9月に画家の千住博さんに画廊との販売契約巡っておよそ2億円の賠償命令がおりたのも記憶に新しいところです。

簡単な内容はこんな感じです。

千住さんは2002年に「作品は画廊を経由して販売する」との合意契約書を締結しました。契約書には「諸事情で直接納品しなければならない場合は例外」とのただし書きがあり、千住さんは11~17年、別の四つの画廊に計約700点を直接売りました。

千住さん側は「長年つきあいのある画廊との取引は例外だ」と主張しました。しかし裁判長は「別の画廊への販売は例外に当たらず契約に違反している」と結論付け判決に至りました。

難しいところです。気持ち的にいうと私的にはどちらの気持ちも理解できます。作家としては下積みから長い事付き合っていたところに売って何が悪いというところでしょう。しかし、契約した画廊側からすれば売り上げに直接響いてきます。何の為の専属契約だというところでしょう。

こういうトラブルが嫌でギャラリーに所属しない作家さんもたくさんいらっしゃいます。また上手に契約していらっしゃる方もたくさんいますが、売れっ子になればなるほど欲が絡んで変なことになっている方もたくさんいますね。(⌒-⌒; )

ビジネス上契約も大切だと思いますが、結局のところそのギャラリーとアーティストとの信頼関係が大事なんじゃないでしょうか?

S&Tでは信頼関係が築けない方とのお取引は出来る限りしないようにしています。それはアーティストともそうですが、お客様とも信頼していただけるように日々努力しています。

ま、トラブルは結局のところ誰の得にもならないですからね。

ちょっと裏話でした。