おはようございます。S&Tの上村です。

アートをもっと身近に感じてもらえるように日々奮闘している私ですが、

年末なのでこの辺でもう一度アートの楽しみ方などをおさらいしたいと思います。

『アートを見る』ということは読書に似ているような気がします。

読書をしようと思った時に、最初の数ページが中々頭に入ってこず、何回も

読み直したりしながら、それでも読み進めているうちにいつの間にか物語に引き込まれ

そのうちどんどん夢中になってのめり込んでいくようになった、なんて経験が一度は

あるかと思います。

その感覚がアートと似ているんではないかと私は思います。

『アートがわからない。』『アートは面白くない。』と感じるのは、

きっと読書でいう最初の数ページの段階の人なんだと思います。

そこを越えるときっとアートの面白さがドンドンわかってくるはずです。

だから1回、2回展覧会などを見て面白くないと諦めないで欲しいと思います。

そして、ある程度の数の展覧会などを見ていくうちに、いつの間にか夢中になっている

自分に気がつくはずです。

特に現代美術はちょっとしたコツが必要ですが、それも慣れてしまえば

かなり面白くなってきます。

まずは、その作家がなぜその作品を作ろうと思ったのかを知ることです。

作家にとって作品は、その時に一番大切で興味のあるものを形にしたものであり、

作家の人生そのものなのです。

小説に例えると、主人公の人生を自分なりに読み解くことに似ています。

知れば知るほど深みにはまっていきます。

こうなって初めてアートの楽しみ方の入り口に立つことができるのです。

そうなってしまえば、もう勝手にアートを求めている自分に気がつくはずです。

結局はそこにたどり着くまである程度の量を見ること以外に道はありません。

また、アートを見たり触れたりすることで、アート以外でも良い面があるのです。

例えば、それまで興味がなかったものに興味を持ったりするようになったりする

ことがあり、興味の幅が広がります。

また、アートを通じて新しい人との出会いが増えたり、行動範囲が広がったりします。

そして日常では決して出会わない違う価値観に触れることができます。

その時の反応で自分を知ることにもなるんですね。

それ以外にもアートのプラス面は数えればきりがありません。

私は大学で美術専攻だったわけでもありません。

その私が現在アートディーラーをしていることからも、アートは難しくなんてないんだと

お分りいただけるかと思います。

なんでもそうですが、まずは踏み出す勇気を持ってくださいね。

まだまだ言い足りないですが、本日はここまで。

それでは皆様良い1日を。