こんにちは。S&Tの上村です。今や誰でも知っているルパン三世。お宝や”美術品”をかっさらうルパンの姿はとても魅力的で痛快で見るものをワクワクさせますよね。しかし、現実の世界でとなるとそれはとても許されざる行為です。

ルパン三世はあくまでフイクションですが、実際に世界中で美術品の盗難というのは起こっているんです。美術品の盗難データサイトによると世界中で年間に盗難される美術品の数は5〜10万点にのぼると言われていて、その数は目を見張るものがあります。FBIでは美術品窃盗犯が年間60億ドルから80億ドル(約668億〜891億)の利益をあげていると見積っています。

名画はそんな泥棒たちの格好のターゲットですよね。

過去にも数々の名画が窃盗されたニュースが世界を騒がしていますが、この名画は特に何回も盗難されているんじゃないでしょうか?

それがこの絵。

ヤコブ・ド・ヘイン三世の肖像画 / レンブラント

過去に4度の盗難にあってるんですね。😅

ま、理由は単純です。この絵がとても小さいからです。(笑)

この絵は1967年に展示スペースの隙間から侵入した男によって盗難されます。しかし、大量の指紋により特定され奪還。6年後、美術館を訪れた青年によって白昼堂々またまた盗難されます。その後青年は逮捕され、奪還。1981年再々度盗難、のちに奪還。とこんな感じです。

美術館のずさんな警備に非難殺到し、大量のセキュリティを設置するも、またしても盗難されます。

ここまでくるとなんとも・・・(⌒-⌒; )

この時、美術館は新聞にて犯人にメッセージを送りました。そのメッセージがこれです。

『極端に暑かったり、寒かったりするところに絵を保存しないこと。できる限り持ち運ぶのも避けること。』

これまたトホホな感じですが、作品に対する愛情はヒシヒシと感じられます。

その後、犯人は見つかりませんでしたが、絵はドイツの駅で発見されました。4度の盗難にあったこの作品は『Takeaway Rembrandt』日本語で『お持ち帰り用レンブラント』と呼ばれています。(爆笑)

でも盗んでまでも欲しくなる作品って、裏を返せばその作品に余程の魅力があるともいえるでしょう。ちょっとわかるような気がしますね。