こんにちは。S&Tの上村です。本日から東京の府中市美術館で開催されます『へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで』という展覧会がちょっと面白そうなのでご紹介します。

「へそまがり」がテーマのこの企画展、人を惹きつける破壊力や不可解さ、技巧を否定する“ゆるい”味わいを持つ作品が一堂に集結します。中世から現代に至るまで日本人の「へそまがりな感性」が生んだ作品をまとめて紹介するユニークな試みとなっているそうです。

仙がい義梵《布袋図》紙本墨画 1幅 32.0×58.8 文政元年(1818) 個人蔵
徳川家光《兎図》(部分) 紙本墨画 1幅 73.8×27.7 江戸時代前期(17世紀前半) 個人蔵
海北友雪《雲竜図襖》 紙本墨画 6面(右4面)各188.7×141.1、(左2面)各183.1×89.4 江戸時代前期(17世紀前半) 京都市・麟祥院

デッサンの崩れ具合、そして“なぜ、それをココに描いてしまうのか”と疑問視させる構図など、不可解さで引きつけられる禅画やあえて朴訥に描くことを率直な心の表現とする南画などを思う存分堪能できる企画になっています。

きれいさや素敵さ、素晴らしさととは程遠いんですが不思議な魅力にあふれている作品が多数出展されています。コンテンポラリーアートとも通じるものがありますね。

たまにはこんな展覧会もいかが?

http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/