こんにちは。S&Tの上村です。昨日は撮影やら何やらまったり営業しておりました。いらっしゃった方はじっくり作品を堪能できたようで『やっぱり人がいない時はいいですね。』と何周もしながら作品を隅々まで見ていましたよ。

『TRONIES〜3人の肖像画〜』は残すところあとわずか。本日はお休みとなりますのでお間違えのないように。

さて、ナチスが第2次世界大戦中に略奪した16世紀の貴重な絵画『聖母子』が、ポーランドに返還されたというニュースは皆さんご存知ですか?

https://apnews.com/article/looted-barogue-art-world-war-repatriation-poland-auction-japan-ef1ee55b733587fad0d8f7ddebdd9eaf

返還されたアレッサンドロ・トゥルキの『聖母子』

実はこちら2022年に日本のオークションで見つかったんですね。知ってました?

この絵がどのような経緯で日本に渡ったのかは明らかになっていませんが、1990年代後半にニューヨークのオークションハウスで競売にかけられたことが確認されています。もとは18世紀のポーランド貴族、スタニスワフ・コストカ=ポトッキの所蔵品で、1823年には、やはりポーランド貴族のヘンリク・ルボミルスキのコレクションに収められていたことが分かっています。

ポーランド文化省・文化財返還部門の責任者は「略奪品がオークションに出回ることが多くなったのは、(過去の)記憶が薄れ、現所有者が、その作品の来歴に関するちゃんとした知識を持っていなかったり、そもそも意識していなかったりするからです」と語っています。

この作品は、日本国側、この作品の所有者、そして毎日オークションとの交渉の結果、無償で返却されました。

戦後ポーランドに返還されたものは600点ほどあるそうですが、これはナチスによりポーランドで略奪された約6万6000点の1%にも満たないそうです。

今回返還されたものはナチスのリストで最も価値のある521の美術品の1つとされていたものなんだそうですよ。無事返還されて何よりですね。

略奪文化財返還の気運は今や世界的な広がりを見せ、近年はアフリカ諸国、インド、中国、メキシコ、ギリシャなど多くの国で、略奪された美術品や遺物の返還を求める動きが活発化しています。

戦後何十年経っても未だその爪痕は消えません。だから戦争は今すぐやめるべきですよね。誰もが思うことですが。💦

そんなニュースでしたが日本も絡んでいるのにあまり日本のニュースで見かけないのもなんだか悲しいですね。こういうニュースをもっと流すべきでしょう?

そう思うのは私だけですかね。😓

それでは皆さん本日も良い1日を。