こんにちは。S&Tの上村です。私の地域はまだまだ寒い日が続いていますがアート界は熱い。最近のオークションも連日面白いものが目白押しで目が離せません。日本でニュースになるのはウクライナのバンクシーの切手の話題ばかりですが。😅

ここ最近で私が勝手に盛り上がったのがRobert Colescottの『Miss Liberty 』がオークションに出たこと。みなさんご存知ですかね?

Miss Liberty, 1980 / Robert Colescott
acrylic on canvas
213.4 x 182.9 cm

あまり知らない人の方が多いかもしれないのでまずは簡単にアーティストのご紹介から。

ロバート・コールスコットは1925年カリフォルニア州オークランド生まれのアメリカ人のアーティストです。彼は風刺的な風俗や群衆の題材で知られ、しばしばアフリカ系アメリカ人としての高揚感、滑稽さ、あるいは苦い考察を伝えています。また、彼はパリでフェルナン・レジェに師事しました。

彼の作品はMoMAやコーコラン美術館、SFMOMAなど多くの主要な公共コレクションにあります。

今回出品されたのが彼の代表作『Miss Liberty, 1980』ですが、この作品は、制作直後から非公開で、アメリカ人であることの意味、そして人種と美がこの方程式にどのように関わっているかという問題を提示しています。ミス・リバティは、アメリカの自由の象徴である自由の女神にアフリカ系アメリカ人の女性を配し、人種的平等の希望的観測を具現化した作品です。

また、この作品は制作以来35年以上、2回しか公開されていません。

そんな作品が出品されたのですから大騒ぎなのもわかりますよね。

オークションは2月17日に開催されましたが、その落札価格はおよそ450万ドル(日本円にして約6億1300万円)で落札されました!!!!!

当然と言えば当然ですよね。

落札したのは『the Art Bridges Foundation』。アートブリッジは、アメリカンアートへのアクセスを拡大するために、あらゆる規模の美術館と協力して、教育、インスピレーションを与え、地域の観客との関わりを深めるアートプログラムを作成し、支援している財団です。なので、もしかしたらこれから私たちが目にする機会があるかもしれませんね。

じっくりと実物を細部まで見たいものですね。

バンクシーの話題ばかりじゃなくこういうのをたまには公共のニュースでやってもいいのになと思います。😅

アートフェアやイベントだけでなくオークションも盛り上がっていますよ。色々チェックしないといけなくて大忙しですね。うれしい悲鳴です。(笑)

アートショップに出品されている若手のアーティストの作品も将来こんな風にならないかなと密かに期待を抱いています。🫢

それでは皆さん本日も良い1日を。