こんにちは。S&Tの上村です。昨日湯浅克俊展『時間の鏡』の店番をしているとこんなお客様が多いのに気がつきました。

まずはギャラリーに一歩足を踏み入れて、そのままバックしていく方。

次に多かったのが価格表を見て走って入り口へ向かう方。二人組のお客さんで入口に二人で挟まりそうになっている方もいらっしゃいました。

何も閉じ込めて押し売りするわけではないのでそのまま普通にお帰りになればいいんですけどね。(笑)

価格にびっくりしたんでしょうけれども、将来の資産価値を考えると決して高いものではないんですが…。😅

年配の方に多い傾向がありましたね。

一方で若い方は素直で『スゲー!』『俺はこれが好き!』『おわっ!』と素直に歓声をあげて楽しんでいる方もいらっしゃいましたよ。

こっちの方が私としては100倍嬉しい反応です。思わず説明にも熱が入りますよね。

まずは遠慮なく作品を見て下さい。所詮アートです。そんなに敷居が高いわけはないんですけど日本人はどうしても『へへー!お代官様!』という感じで思っちゃうんですかね。

別に取って食べたりはしませんので遠慮なく足を踏み入れ、自分のペースでゆっくりと作品を見て欲しいなと思います。そして、気に入ったものがあれば価格を聞いてみるなり価格表を見るなりして下さい。

あとはご自分の予算で買う買わないは決めればいいわけですから。普通のお買い物と一緒ですよ。

なぜかアート作品というと構えちゃうのが不思議です。(笑)

なんだか30年以上前からずっと、あまり反応は変わらないような気がします。😅

『奇妙な国』日本という感じですね。

持って帰ってからがアートは本番だと私はよく言いますが、別に無理強いはしないので遠慮なく素晴らしい作品を堪能してほしいなと思います。

皆さんは作品を見て素直に『スゲー』と思いませんか?

価格はそのあとでしょう?

そんなことも覚えておくと一気に敷居が下がって見えてくるかも?

というわけで本日も湯浅克俊展の展示作品チラ見せです。

RGB #1 / Katsutoshi Yuasa
3 sheets of woodcut prints and light
45cm x 60cm

こちらの作品はライトボックス仕様になっておりますが、いつもの如くやはり実物を見ないとその面白さはなんとも伝わりません。😅

RGB #1 油性木版画 2017年
『RGBもCMYKも色の表現方法で、RGBは光を使いパソコンやスマホなどのディスプレイ上で使用するのに対しCMYKはインクを使い紙などの印刷物で使用する。これまで主にスクリーンプリントやインクジェットプリントで使われてきたCMYKを木版画に転用して作品をいくつか制作したがRGBでも作品が作ることができないかと模索して出来上がった作品。現実的にはRGBとはそれぞれ波長の異なる光を組み合わせて色を表現しているので木版画で再現することは本来不可能である。そこで私はRGBの赤、緑、青で摺ったものを重ね合わせて後ろから光を当ててみることにした。これは厳密にはRGBではないのだが、みる角度によって色が異なる不思議な作品が出来上がった。』〜湯浅 克俊

本日も湯浅克俊展『時間の鏡』にてお待ちしております。

ブログ読んだお客様はブログ読んだよと私にぜひ声をかけて下さい。

それでは皆さん本日も良い1日を。