こんにちは。S&Tの上村です。2月9日から大阪・中之島の国立国際美術館で『クリスチャン・ボルタンスキー ― Lifetime』という展覧会が開催されています。これはボルタンスキーの初期から新作まで半世紀を辿る大規模回顧展だそうです。クリスチャン・ボルタンスキーはこんな作家です。

【クリスチャン・ボルタンスキー】
1944年生まれ。現代のフランスを代表する作家の一人。人が歩んできた歴史や文化人類学への関心を土台とし、写真やドキュメントとビスケット缶などの日用品を組み合わせることで、自己あるいは他者の記憶に関連する作品を多数制作し、注目を集めます。

私は彼の名前を聞くといつも思い出すことがあります。それはおよそ25年前にドイツの街の中を歩いていた時の事です。街の中心部のとあるオフィスビルの壁面からニョッキリとバレリーナの格好をしたおじさん?のオブジェが生えていました。『なんだこれ?』と思わず釘付けになってしまいました。見れば見るほど味があり何度も見に戻ったのを覚えています。ちょっと画像がないので想像してください。それ以来私の中ではボルタンスキーと聞くとそれが彼の代表作となりました。笑

この展覧会は、ボルタンスキーの初期作品から最新作までを紹介する国内初の大規模な回顧展だそうです。ボルタンスキーの様々な試みを振り返ると同時に、作家自身が「展覧会をひとつの作品として見せる」ために会場に合わせたインスタレーションを手掛けているそうです。非常に興味をそそります。
半世紀を超えて今もなお積極的に創造を続けるボルタンスキー。本当にすごいなと思います。私も是非見に行きたいと思います。

クリスチャン・ボルタンスキー『ミステリオス』2017年 作家蔵 ©Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2018, Photo by Angelika Markul
クリスチャン・ボルタンスキー『保存室(カナダ)』1988年 イデッサ・ヘンデルス芸術財団、トロント ©Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2018, Ydessa Hendeles Art Foundation, Toronto, Photo by Robert Keziere

こちらは6月12日から東京・六本木の国立新美術館、10月18日から長崎・長崎県美術館でも開催されるそうです。みなさまも是非!