こんにちは、S&Tの上村です。ここのところいらっしゃるお客様にはメイ・スティーブンスの作品をご覧いただいておりますが、ちょうど古い画集にも載っていたので一緒に展示しております。

しかし、よ〜く見ると画集と実際の作品の色味が全く違います。😅

先日いらっしゃったお客様も『え〜っ!同じ作品なの?』というほどの違いです。

『偽物か?』と疑っちゃうほどですが、実際の作品の方が断然良いのでそれはありえませんね(笑)

いつも言っていることですが、どんなに高画質な作品集であろうとやはり芸術作品は実物をみないと何とも判断できないんだと改めて気がつかせてくれます。

作品集や画像だけで判断している方は改めて実物をみて判断することをお勧めします。

この技術の進歩した現代で本当かと疑う方こそぜひその違いを感じて欲しいなと思います。

いい機会なのでぜひ見比べながらご鑑賞下さい。

そんな鑑賞ができるのもS&Tならでは。その上、全く邪魔が入らないのですから最高ですね。(笑)

ぜひぜひ。

さて、つい先日2026年ヴェネチア・ビエンナーレの芸術監督、コヨ・クオが急逝したのは皆さん周知のことですね。

来年のヴェネチア・ビエンナーレが一体どうなっちゃうのかに注目が集まっていましたが、5月27日、クオが構想を練っていたメイン展示の企画を実現することを明らかにしましたね。

メイン展示のテーマは、「In Minor Keys(短調で)」。

プレスカンファレンスの終わりに読み上げられた2022年のクオが書いた文章が印象的でした。

『正直なところ、私は疲れています。人々は疲れています。私たちは皆疲れ、世界は疲れています。アートそのものも疲れています。おそらく時が来たのです。私たちには何か別のものが必要です。癒しが、笑いが必要です。美に触れること、たくさんの美に触れることが必要です。遊び、詩に触れることが必要です。愛を取り戻すことが必要です。私たちはダンスをしなくてはなりません。休息し、回復しなくてはなりません。呼吸し、喜びの根本を味わなければなりません。その時が来たのです』〜コヨ・クオ

メイン展示に参加するアーティストが明らかになるのは2026年になってから。

ちなみに、過去100年余のビエンナーレの歴史で、国際情勢に影響する出来事で変更を余儀なくされた例はあるものの、メイン展示の準備中に芸術監督が亡くなったのは今回が初めてなんだそうです。

彼女の遺志を継いでの開催は個人的に非常に楽しみです。

また新たな扉が開けるそんな気がしちゃいますね。

皆さんはどう思いますか?

それでは皆さん本日も良い1日を。