こんにちは、S&Tの上村です。毎日暑いですね。我が家のハイビスカスも蕾をたくさんつけています。いらっしゃった時にちょいちょいチェックしておくと綺麗な黄色い花が見られるかもしれませんので、作品鑑賞の合間にぜひチェックしてみて下さい。
花を見られたあなたはラッキーかも?
もれなく何もありません。(笑)
さて、私が気になったのは5月29日にバンクシーが新作を発表し、それに落書きがされたというニュース。
5月31日から6月1日にかけての夜に何者かによって落書きされているのが見つかったそうですが、バンクシーは落書きじゃないの?????
バンクシーの新作を保護するためにマルセイユを訪れていた文化財装飾画家は「落書きをした彼らは、作品を監視する私が寝るまで待って、とても遅くに灯台に大きな落書きを追加したのです。本当に馬鹿げています。でも、私はマルセイユ出身なので慣れています。ここではグラフィティと戦うのは国民的スポーツみたいなものですから」と言っています。
マルセイユは、1980年代から地域の壁がグラフィティで埋め尽くされるようになりました。その中にはC215、ミスター・チャット、Seek313など有名アーティストのものもあり、現在は世界的に知られるグラフィティの聖地となっていますが…。
グラフィティは落書きか芸術かなんて議論にまたなっちゃいそうですが、それにしてもバンクシーは良くて名もない落書きした人はダメってね。
どうなんでしょうね?
同じ落書きじゃないの?と素朴な疑問です。
個人的なことを言えばグラフィティはそんなに好きじゃありません。(笑)
怒られそうですが、あくまで私見です。
というわけで本日の1品です。

Oil and mixed media on linen, artist steel frame
122.9 x 117 cm
Mandy El-Sayeghは1985年マレーシア生まれのアーティストです。現在はロンドンを拠点に活動しています。
彼女は物質と言語の探求に根ざした、プロセス重視の作品を制作しています。緻密なレイヤーを持つペインティング、彫刻、インスタレーション、ダイアグラム、サウンド&ビデオなど、幅広いメディアを駆使して、身体的、言語的、政治的な秩序システムの形成と崩壊を探求しています。
彼女が特に興味を持っているのは、「部分と全体」の関係を探求することで、重要でありながら未計画なものが、さまざまな小さな相互作用や反復によって出現し、成立していく様子です。彼女は、バラバラの断片、テキスト、どこからか探してきた画像をコラージュし、有機物を模したラテックス、ゴム、粘土のような素材と重ねることで、これを物理的に示しています。手描きのグリッドや幾何学的な型など、単純で反復的なパターンを通して、意識的に意図されたり予期されたりすることのない形式的で物語的な合成を引き起こしています。
彼女は私たちの思い込みや、一般的に疑問視されることのないシステムに対する理解に疑問を投げかけます。
彼女はこう言っています。
『私は工芸品は民族誌的な証拠としてではなく、持ち運び可能なエコロジーとして、移動し、旅をし、文化的な均質性ではなく、文化的な混交性に貢献するという考え方に興味がある。これらの要素はすべて、私たちがどのように歴史を読み、どのように現在を消費するかを常に塗り替えているのです』と。
日本では中々見ることもないでしょう。S&Tにも入荷したものは全て完売しております。もちろんお問い合わせは遠慮なくS&Tまでして下さいね。🤗
それでは皆さん本日も良い1日を。