こんにちは。S&Tの上村です。今朝も朝から色々な対応に追われすでに疲れました。(笑)

先日もブログで書きましたが日本のテレビはアートの話題といえばやっぱりバンクシーの話題ばかり。もう嫌気がさしますね。きっとほとんどの方が先日のオークション結果をご存知なんでしょうね。(28億円超えでした。)💦

そんな話題よりもこっちの方が面白いのに、こういうのはあまり日本のニュースでは取り上げられないですね。

この度ピカソによる1枚の絵画作品について、表面の下に隠れる形でかがんだ女性の裸の肖像が描かれていることがわかったんだそうですよ。それがこちら。

既存のピカソ絵画の下に隠れていた裸婦の肖像画

「ただ一人うずくまる裸婦」と名付けられたこの肖像画を再現したのは、失われた美術作品をよみがえらせる技術を持つ企業、オクシア・パラス。

AIや先進的な画像技術、3Dプリントを駆使して、肖像画の全貌がわかったんだそうですよ。

その上に描かれていたのが1903年作の「盲人の食事」がこちら。

「盲人の食事」(1903年作)

もともと蛍光X線分析の画像により肖像画の存在は部分的に明らかになっていたんだそうですが、AIの力によりこの度全貌が明らかになりました。オクシア・パラスは声明で「隠された作品の命をよみがえらせた」と述べています。

まさにその通りです。本当に技術の進歩はすごい!

オクシア・パラスの創業者の一人ブーラシェッド氏はX線画像で上塗りされた作品が判別できる一方、AIによって分析にもう一つの側面が加わると指摘しています。

また、『ただ一人うずくまる裸婦』と『盲人の食事』を描いた時のピカソは貧しく、画材は高価でした。そのため前者の上から塗る形で、しぶしぶ描いた公算が大きいんじゃないかと推測されています。

同社は訓練したAIによりピカソの画風を再現した筆遣いを肖像画に加え、さらに3Dプリント技術を使ってキャンバスに印刷したそうです。

そのプリントされた作品は、現時点では厳重に調べれば専門家の目にはおそらくオリジナルではないことが分かるそうですが、引き続き機械学習と3Dプリントを発達させていけば、将来一段と正確な作品を作ることができるはずなんだそうです。

驚きですね。

将来的に贋作が判別できなくなっちゃうかも。😲

この技術の進歩はどこまでいっても終わらないんでしょうね。

この技術は他の名画の秘密も次々と明かしていってくれそうですね。

謎は謎のままにしておいた方が良いのか、明らかにした方が良いのか悩ましいところですが。😅