こんにちは。S&Tの上村です。毎日海外とのやりとりをしているとどうしても時差の関係で早朝?深夜?に大事な連絡が入ったりします。ものすごい作品が出てきたり、購入を考えていた作品がなくなりそうだとかいう連絡です。

そういう時にいつも悩むのは、それをすぐにお客様に連絡して良いものかどうかということです。私は朝早いので全く構わないのですが、お客様をメールで起こしてしまうかもしれないのでちょっと躊躇します。(⌒-⌒; )

その連絡がどのくらい緊急性があるのかを判断するようにはしていますが、結局8割くらいは申し訳ないと思いながらお客様にメールを入れておくようになります。

なぜって、やはりアートの性質上すぐになくなってしまうからです。購入する、しないというよりはやはりお客様にチャンスを逃して欲しくないからということですかね。もし、その情報を私がお伝えするのが遅くて作品ゲットのチャンスを逃してしまったら私は責任取れないですもんね。

だから、もしお客様でなんだか早朝に連絡が多いなぁと思っていた方は、ご理解いただけるとありがたいです。🙇‍♂️

まさに『逃した魚は大きい。』というのがピッタリで、タッチの差で買えなかったアート作品って忘れることができなくなっちゃうんですよね。また、そういうのに限って2度と出会わない。(笑)

S&Tの連絡が変な時間に多いのはそういう理由からなんですよ。

というわけで本日の1品です。お問い合わせはS&Tまで。

1984年、韓国生まれのYoung-Deok SEO(ソ・ヨンドク)という作家の作品です。

自転車のチェーンや鎖を組み合わせて、金属とは思えない緻密に作り上げられた彫刻作品を発表し続けています。彼の作品で何より圧倒されるのがその大きさです。

工業廃材で作ることによって、消費社会に対する問いかけや忙しい現代人のライフスタイルを表現しています。

「アジアの美しさが好きだ」という彼は、仏教彫刻、絵画といった芸術作品や、駅、市場といった混沌とした場所でインスピレーションを得て作品を作るそうです。自転車のチェーンを使った作品の他に「瞑想」や「苦悶」などの作品がありますが、彼の作品はどれも凄まじく見るものに訴えかけるものがあります。

顔がないもの、表情がないものなどあるべきものが欠けている作品が多いですが、いずれも『生きることは何か』といった深いものを考えさせられる作品です。

物静かな佇まいの作品ですが、奥に深い激情が見えてくるそんな魅力的な作品を作る彼は哲学者といっても過言ではありません。

彼の作品は女性や男性といった人間をモチーフにした作品がほとんどです。

人間が大好きなんですね。